千葉県山武市・成東「富士虎らぁ麺」 創業219年を誇る老舗醤油店の本気の醤油ラーメン、醤油好きは必見

千葉県山武市・成東(なるとう)にある大高醤油(創業文化元年1804年)が経営するラーメン屋、 富士虎(ふじとら) に行ってきました。












店は工場の隣に在ります。
お昼は過ぎていましたが、数人が順番を待っています。店の前で待っている間にも、工場や店内から 醤油の良い香りが漂ってきて期待感が高まります。

山武市(さんむし)・成東(なるとう)は東京と銚子を結ぶ総武本線の途中駅で、特急しおさい号で東京から70分ほどです。
山武市はちょうど九十九里浜の真ん中辺に位置しており、農業や畜産業、植木の造園業が盛んです。また、最近ではイチゴ栽培が盛んで、東京から観光バスでイチゴ狩りにたくさんの人が訪れます。

観光名所には、
明治の歌人で小説「野菊の墓」の伊藤左千夫の生家があります。九十九里浜の片貝漁港には「宵待草」の竹久夢二の石碑があります。「智恵子抄」の舞台は九十九里浜で高村光太郎の詩碑があります。
また、江戸時代に日本全国の実測地図を作成した伊能忠敬の出生地もここ九十九里浜です。

上空を見上げると、成田国際空港を発着する旅客機がゆっくりと飛んでいます。このあたりは飛行場への進入路にあたります。

故郷の話しが長くなってしまいました。いよいよラーメンの食レポをしましょう。

本日の注文は、①富士虎らあ麺(黒)と②しょうゆらぁ飯です。

①富士虎らぁ麺(黒)900円は、スープに大高醤油醸造の二段仕込み醤油を使っており、醤油の豊かな香りと深いコクが感じられます。
麺は地元の中村製麺所と作り上げた富士虎らぁ麺専用のオリジナル麺の極細ちぢれ麺です。少しぼそぼそしますが、スープに良く絡んで醤油の旨さを際立たせてくれます。

ラーメンには甘めで優しい味の肉厚のやわらかチャーシューがドンと乗っています。チャーシューの煮汁で漬け込んだ煮卵もあります。そして、和つゆで味付けされたメンマ、きざみ玉ねぎがさっぱりとした味と食感を追加しています。上に添えられた青い水菜がアクセントになっています。
②しょうゆらぁ飯 350円は、チャーシューの煮汁をしみ込ませたご飯の上に、富士虎らぁ麺の具材を細かくしてトッピングしてあります。ご飯版の富士虎らぁ麺で、ことによると、ラーメン以上に美味しいかも知れません。
この①と②をセットで注文することが王道のようです。但し、量が多いので、おなかが一杯になります。

カウンター前には大高醤油の製品である醤油と調味料が並んでいます。少し手に垂らして味見をしてみました。
いずれも歴史を感じる芳醇な味でした。



富士虎らぁ麺のスープは醤油が主人公です。しっかりした透明感のあるダシに自社自慢の二段仕込み醤油を合わせた、醤油の豊かな香りと深いコクのスープです。



この地はわたしの故郷です。
いまでも、私の母が94才で近くの老人介護施設に入居しています。
わたしは、毎週、母の身の回りの世話をするために千葉から通っています。
このラーメンを知ったことで、母の介護に通う楽しみが増えました。


【注意】
営業は木、金の11:00~14:00です。月、火、水、土、日は営業していませんので、行かれる方は注意してください。

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